磨硝子日記

会社員。元書店員。ココナッツディスクとくま。

夏の京都、ココ吉の放出、小杉湯のフォークバンケットのこと

毎日あつい。
マッシュヘアは、頭皮と髪のあいだに湿気と熱気をためこみまくるので、すごくあつい。顔から汗をかくのははずかしいけど髪を伸ばしているので、マッシュ頭はやめられない。しかたなくぼたぼた汗をながして、てかてかの顔であるいている。


海の日。子どものころは夏休みの合図。今年、わたしは京都にいた。
お昼過ぎに新幹線にのる。出張の前乗りのためだ。今日は休みだからワンピースにオールスター。ごきげんである。
この日東京は、うだるようなあつさとはこのこと、というようなあつさで、東京駅についたところですでにくたくただったので、座席にすわったら気づかないうちに眠ってしまって、目が覚めたら京都に近づいていた。
京都駅に着く前、車窓から山が見える。山のなかをくぐって、ぽんとでればそこは、あこがれの京都である。

わたしの京都へのあこがれは、半分くらいくるりだと思う。京都タワーをみるとやっぱり、くるりのベスト、と思う。
それから最近は、Hi, how are you?である。去年原田さんのライブをゆすらごでみられたのはほんとうによかった。

京都駅のホームにつく。湿気がすごくて、ワンピースが背中にぴたぴたにはりついたまま、スーツケースをがらがらしてあるいた。
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街は祇園祭だった。四条通りには祭の提灯がかざられて、地元の人も観光客もわさわさとあるいてにぎにぎしい。
この日は、京都在住で、全国のイベントやライブで活躍されているDJのしょうたさんとお会いして、いろいろなところへつれていってもらった。

おいしくて安い洋食、キッチンゴン。おなかが空きすぎているのとあんまりにおいしいので、無言でたべてしまった。
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ホムカミの1stのアナログもあった、セカロイショップ。すんごくかわいいお店。
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その下の階のアートロック。オールジャンルいろいろあって楽しい。洋楽を聴くんだ!と思って洋楽の棚をさがしていたら、目がまわりそうになった。
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河原町のフランソア喫茶室。店員さんのワンピースがかわいかった。おいしいザッハトルテ
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最後に、祇園祭のお神輿に出会う。四条通りは歩行者天国になって、河原町の交差点は熱気と歓声にあふれていた。はじめて目の前でみられて感激だ。
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もう何度も京都へきているけれど、いつきても、はじめてきたときのような新鮮な観光客気分になれる。それはきっと、京都で暮らしていないからだと思う。
どこへいってもすてき、神社やお寺はうつくしい。だけれど、京都はそれだけじゃないのだ。街があって、人が暮らしているのだから。近所のスーパーやコンビニ、行きつけのレコード屋さんや喫茶店、洋服屋さん。通学路、お昼にいくような会社の近くの定食屋さん。わたしの京都へのあこがれはそのままに、ガイドブックにのっていないことを知りたいのだ。
だからこそ、しょうたさんが自分のすきなお店につれていってくださったのはとてもうれしかった。そういうお店を知りたかったのです、と鼻息荒く言ったら、しょうたさんは笑っていた。


2日間の出張を終えて東京へ帰ってくると、ココ吉さんからすてきなお知らせがながれてきた。


きた、ココ吉 夏の放出。ココ吉さんはこういうふうに、突然すごいことをするのでほんとうにかっこいい。(矢島さんの思うツボ)

わたしは行列に並ぶのが苦手だし、人がわーっとたくさんいるのも苦手だけど、なんでか今回は、まじで行かなければ、というきもちになった。だって、わたしのすきなところどまんなかだったから。土曜日はお昼すぎまで余裕で寝ているけれど、そんなことをしている場合ではない。むりやりに起きて、吉祥寺へGO AHEAD!

開店前についたので入口のところで並んで、放出されるレコードの画像を何度も何度もみて、どれにしようかな、と考えていた。今日はほんとうにじりじりとあつくて、いいレコードが買えるようにとゲン担ぎで着てきたハイハワTシャツにどんどん汗がしみていった。ああマッシュ頭をいますぐ刈りあげたい、とか思いながら汗だくで待っていたら、前に並んでいたお客さんがお友達と「トロピカル3部作、どれにしようかなあ~」と話しはじめたので、ますます汗がふきでてきた。そうだよね、細野さんほしいよね。

そして開店。放出のときに社長が開店してくださるの、わたしはとてもうれしいです。社長にいらっしゃいませっていわれるの、めちゃくちゃ光栄です。
開店したらお客さんはたくさんいたけれど、ほしかったものをぱっと見つけたので、えい!ととって胸にかかえた。うれしい。なんでこんなにうれしいんだろ、って思った。LPをかかえるのはいつもうれしい。おおきくて少し重くてずしんとするのがいい。

なによりみんなが一斉に壁から棚のなかまでレコードをさがしているのはほんとうになんか、宝さがしみたいですてきな光景だ。みんな大事そうにレコードいっぱいかかえてレジにいって、ほくほく帰っていくのも最高だ。
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レジへ行ったら土曜日にいつもいらっしゃる店員さんが「何買ったんですか?」と聞いてくださって、お客さんたくさんいて忙しいのに、いつも本当にいい人だなあと思う。ココナッツポイントも、こんな時でもつけてくれて、なんていいお店なんだ。
おかげさまで、めでたく2017年の10枚目が満タンになりました。ありがとうございます。今日買ったレコード、宝物にする。


ココ吉をでたら次は、総武線にのって高円寺の小杉湯へ。毎度おなじみになりつつあるEMC江本くんのフォークバンケット
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小杉湯のライブは毎回、お風呂にお湯をはって、大浴場の窓を開けているので、とにかくよくひびくのと風が吹きぬけるのできもちいいのだけど、今日は、湯船のお湯はむあっとする蒸気をあげて、大浴場は文字通りの蒸し風呂であった。
そんなわけで、湯船に1番近くて、なおかつ全力で歌う江本くんは、歌いながら5回くらい、今日は暑いっすね、と言っていた。わたしが前からすきだった、いつも1曲目に歌う曲は『夏風』という曲名なのだそうだ。今日は湿気のおかげなのか、ほんとうによくひびいていてよかった。江本くんソロのアルバム出ないかな。

今回のゲストはHara Kazutoshiさん。ライブでみるのははじめてだったけど、めちゃくちゃすてきだった。お風呂に響くギターの音っていいな。井手健介と母船でも活躍されている山本沙織さんのフルート、いつ聴いても透明で、芯があって、すきだ。

ちなみにフォークバンケットは休憩時間にかかっている曲がいつもよくて、今日は『パレード』がかかっていた。いつぞやの回で大滝さんがかかっているときもあったな。

ライブが終わって、高円寺の町をぶらぶらと歩いていたら、そうだ小杉湯フェスで食べたあのカレー、と思って、妄想インドカレー ネグラにたどりつく。
つめたいガンボカレーと、ごぼうと山椒のキーマカレーのあいがけに、あのおいしいタンドリーチキンをトッピング。ぴりっと山椒のきいたチャイ。おなかがすいていて、写真を撮る前に食べはじめてしまった。すごくおいしかった。どうしてあつい日に、わざわざカレー食べたくなるんだろう。ふしぎ。


このところ日が長いから、夕方になっても気づかなくって、こんなに明るいのに7時!みたいなあんばいで、ふと時計をみて驚いたりする。週末いろいろなところへ一気にいっては、疲れているのもわすれて思いっきりたのしんで、家に帰ってようやっとくたくたなことに気づく。
夏は夕暮れのあとすぐに夜がくる。昼間のまぶしくて高い空がうすぐらくなって、どこからか生ぬるくてしっとりした風が吹いてきて、その風もだんだん涼しくてさらさらとした風に変わっていく、その移りかわりがあまりにも急で、きもちが追いつけない。たのしかった日が突然ふっと終わるようなさみしさがある。センチはひょっこり顔を出すからあぶない。

でも今日は大丈夫。ココ吉で買ったレコードを聴こう。明日は休み、夜更しだ。