磨硝子日記

すりがらすのブログ

10月と11月のはじまりのこと

チョコレートをたべたい。食事をおえたあとに口さみしいと、ああチョコレートだなとおもう。中学生のとき、透明のフィルムでつつんで左右をキャンディのようにきゅっとひねったチョコレートを毎日ぱくぱくたべていたらみるみるうちにふとったので、それ以来チョコレートはバレンタインのときにこれでもかとたべるくらいだけど、ふとしたときにアーモンドチョコをがりぼりたべたくなる。

台風が2回きて、週末は雨だった。きもちがおちこんで、半分以上体調をくずした。鼻水とのどのいたみと咳がかわりばんこにやってきて、なにかしらの薬をのみながらがんばってヨガへかよった。だんだん、ポーズがとれるようになってきた。

おシャムのワンマンはほんとうに救いだったし、ココナッツディスクへたくさんいけたのもうれしかった。スカートのインストアは、出張帰りのつかれたからだにとてもしみた。

雨があがるとすこしだけからだがかるくなって、ココナッツディスクへげんきにかよった。
なにかあたらしい音楽を聴きたいなとおもいながら、知識もなくてぼんやりしていたけれど、ココ吉の壁にあったRobert Wyattのジャケの色づかいがとてもうつくしくて、おもわず買ってみた。矢島さんはおどろいていたとおもうけれど、わたしもおどろいた。それからココ池にいってBruce Cockburnを買う。ジャケのライオンが全体的にもちもちしたフォルムで、ビーズクッションみたいでかわいい。

あたまでかんがえるよりも先に、なにかたのしいことないかなというきもちで、気になったものをぱっと買う、ということにした。レビューがあふれて、自分の買ったものや聴いている音楽がかっこいいのか、いい買いものなのかということをすごく気にして、失敗のない買いものをしようとする2017年に、わたしは、星の数も点数もしらないままに、興味のおもむくものを、きまぐれにつかまえようとおもった。こういう音楽があるんだなあとおもうことは、いつでも何回あじわってもたのしいから。毎日商品がいれかわって、それもいつもおなじものがあるとはかぎらない中古レコード屋さんなら、いっそうたのしく、いろいろと興味のわくものに出会えるとおもう。いつなにを聴いてもおそくないしださくないし、すきな音楽をすきなときに聴こう。信頼しっぱなしのレコード屋さんにいけてしあわせだ。

11月になって、連休はロロ『父母姉僕弟君』を観にいった。島田桃子さんに胸をわしづかみにされた。曽我部さんの音楽がずるいほどすてきで、キャラの濃さを引きたてる伊賀さんの衣装もこころにくく、ほわほわとしたきもちで帰った。

下北沢の東洋百貨店であたらしく買った、茶色いもこもこのフリースみたいな生地の、タートルネックのプルオーバーをおろした。毛布を着ているみたいにあったかくて、自分ひとりでさわさわと手ざわりをたしかめていたのだけど、誰かにさわってほしいきもちになって、誰もいなくてすこしかなしくなった。

4日にはZepp Divercity Tokyoで岡村ちゃんのライブを観た。岡村ちゃんのライブはフリや掛け声がけっこうあるけど、最近無意識にできるようになったので、わたしもそろそろベイべの仲間にいれてもらえるだろうかとおもったりする。春のツアーの会場がZepp Tokyoだったので今回も観覧車のしたで待っていたら、チケットに「Divercity」と書いてあって、めちゃくちゃ走った。(お台場にZeppはふたつある)

岡村ちゃんはいつ観てもかっこいい。最高のパフォーマンスをすることだけに徹していてかっこよすぎる。Trafficのときにおもったけど、あの時のお客さんが『カルアミルク』『だいすき』『あのロン』から『愛おしゃ』まですべて歌えて、みんなが知っているってすごい。これまでの曲も新アレンジでかっこいいし(マニピュレーター白石さんと徹夜してつくっているらしい、岡村ちゃんは夜がつよいが白石さんはぼろ雑巾のようになってしまうとのこと)、どんどん更新されている最新がかっこいいというのはこれもまたいいことだ。ちなみに白石さんのキャラはナイスすぎてだいすきだ。いつも手をふってしまう。また次のツアーにもいこう。

最近は通勤のときにラッキーオールドサンの1stをくりかえし聴いている。ラッキーを聴いていると、わたしのみている世界はまだまだたのしいことがありそうだなとおもう。つらいときに、つらいことばかりみつめないで、もっとひろく見渡してゆけば、どこかにかならずこころをやすめる場所があるから、そういうきもちで、ときどきがまんをして、てきとうにやすんで暮らした。