磨硝子日記

すりがらすのブログ

12月のおわりのこと

f:id:slglssss:20171226202324p:plain

サンタがこなくなって久しいけれど、自分のためになにか買うというのは大人の玉虫色のぜいたくだ。きょう買ったレコードだいじにしよう。

24日は山下達郎のサンデー・ソングブックで、サンソン25周年のアコースティックライブを聴いた。リアルタイムにはうとうとねむっていて聴きのがしてしまったのでradikoで。

この日のオンエア曲はTOKYO FMホールであったライブ音源から。

  • ターナーの汽罐車
  • Paper Doll
  • Bomber
  • Ride On Time
  • REBORN
  • Have Yourself A Merry Little Christmas
  • WHITE CHRISTMAS
  • クリスマス・イブ

ギター 達郎さん、ベース 伊藤広規さん、キーボード 難波弘之さんの豪華3人編成、「われわれはドラムがなくてもちゃんとロックンロールできます」といってはじまった『Bomber』、もうほんとうにびりびりしびれるファンクでかっこいい。
24日に聴く『クリスマス・イブ』は格別だ、ベタだけれどベタでいいじゃないか、最高じゃないか。
達郎さんのちょっと早口な話し方が小気味よくてすきだ。


radikoを使うたびにおもうけれど、ラジオをいつでもどこでもさかのぼって聴けるというのはラジオっ子にとって革命だ。

中学生のころなんて夜11時の番組まで起きていられなくて、何度も聴きのがしてくやしいおもいをしたな。アッ寝てしまった・・・って、目がさめた瞬間にこの世の終わりみたいにがっかりしていた。オールナイトニッポンなんて、あしたは学校だし起きていられなくて、1部を聴くのもやっとだった。だれもがそういう経験してるとおもうんだけどな。ほんとうにべんりになったものだ。

それからradikoのいいところは、ノイズがまったく入らなくてストレスがない。子どものころ住んでいた家のむかいに大きめのマンションがあって、そのせいかどうかはしらないけれど、ラジオから聞こえてくるのはノイズばかりだった。だから子どもなりに、窓際の、いちばん音がクリアに聴こえてくる場所をさがして、アンテナをたててがんばって聴いていた。いまはそんなことしなくていいんだ。この達郎さんのライブだっておどろくほどクリアな録音で感激した。

だけれどもいまさらいいたい、いわしておくれ。あの「もう二度と聴けないんだあの回、うわーなにやってんだわたし!」というくやしさと、「ここにおくと、ザーッていわない!」というちいさなうれしさをきれいさっぱりどこかへやってしまったradikoをすこしだけうらめしくおもうよ。たくさん恩恵うけているけれど。

ちなみにわたしの15歳のころの夢は「ラジオ番組をつくること」。出る方ではなくてつくる方をやりたくて、作文に書いたこともある。いまとなってはぜんぜんちがう道をえらんでいるけれど、ラジオはいまもだいすきだ。『オードリーのオールナイトニッポン』の初回にリアルタイムで立ち会えたことはちょっとほこらしい。1曲目にかかったのは電気グルーヴShangri-La』だったのもわすれない。


もうクリスマスの浮かれ気分もわすれて、年賀状の準備をして、はやくはやく年越しの準備をしなくっちゃとおもいつつ、『GO AHEAD!』を聴いたりしている。達郎さんのレコードはどれもすきだけれど、このアルバムはそのなかでも、ほとばしっていて、だいすきだ。