磨硝子日記

すりがらすのブログ

週末のこと

ピアノの先生が替わってからちょうど1年になる。かわらずフィンランドの曲をやっていて、いまはシベリウスの『樅の木』だ。
ピアノ教室は2週間休講になり、そのあいだに練習していたら、なかなか弾けなかった中間部のアルぺジオも要領を得てきた。
シベリウスといいメリカントといいフィンランドの曲は、厳しい寒さ、降り積もる雪、鬱蒼とした針葉樹の森、切りたったフィヨルドや凍てつく湖といった自然の雄大さと、それのあわせもつ厳しさをかんじさせるとともに、ショパンへのあこがれをたたえたあまく優美なメロディがたまらなくすばらしい。日本ではあまりしられていない作曲家だとおもうけれど、前の先生がおしえてくれたのはとてもよい機会だった。年末に発表会が決まっているから、それまで何曲か練習するけれど、この曲も演奏する候補にいれておきたい。

暖かくなったことだし春物の服を買いにいきたいけれど、こんな状況だから外出するのもおっくうになり、通販でズボンとスウェットとバッグを買った。いってみたい古着屋があるのだけれど仕事の帰りにはなかなか足が向かず、けれどいちどいってみたら、すきなお店なのかそうでないのかわかるとおもうから、今週こそはいってみようとおもう。
ずいぶん前にパルコで買った古着の右腕にもや〜とシミをみつけていて(クローゼットにかけたときに気づいてしまった)、きょうやっとシミ抜きをした。酸素系漂白剤と重曹を3:1の割合で混ぜ、食器用洗剤を3滴たらす。襟につく日焼け止めを落とすのに覚えたシミ抜き剤のつくり方で、古着のシミにつけてみたところきちんと落ちて、どこがシミだったのかもわからないほどになった。中性洗剤で全体を押し洗いし、脱水にかけて干す。鮮やかな水色の織り生地なので色が抜けないか心配だったけれど、生地へのダメージはなく、気もちへのダメージもなかった。古着は大学生のときにおぼえたのだけれど、シミやほつれなどに気づかず買ってしまったときの「しまった感」は何度経験してもどうにも後味のわるいもので、できれば味わいたくない気もちなので、最近はシミ抜きやボタンつけ、縫い目飛びくらいならリペアするようにしている。ああこれはシミがあるからなあとクローゼットで眠らせるのはもったいないし、なにせ買うときの、ああこれはかわいい着たいとときめいたみずみずしさを守りたい。なるべく服にはいい思い出をおぼえさせておいて、それを着るときさえもいい思い出になるようにしたい。

キャベツ、にんじんを千切り、新たまねぎをスライスし、ツナ1缶と交互にタッパに詰め、オリーブオイルと酢、塩を混ぜたフレンチドレッシングを上からかけてフタをしておいたもの、ドレッシングがしみてきたころのサラダが常にタッパの中でできているようなかんじでおいしい。しばらくつくりおきしたい。