気圧の変化による頭痛やめまいのことを上司に話したら、月に一度、偏頭痛を抑える注射を打っているとのことで仰天してしまった。世の中にはそんなものがあるのか。聞いてみるとお高いものだったので、おいそれと真似できるものではなかったのだけれど、いわゆる気象病を和らげる薬はないのかと調べたところ、漢方の五苓散をメインにした市販薬があるようだった。世の中には困っている人のニーズを叶えるための手段や商品がこまやかに用意されているものだなとしみじみした。他に困っていることといえば、会議中に突然、15分程度のあいだ、強い眠気に襲われることだ。朝から疲れているとか調子が悪いわけではないのに、どうしても話を聞いていられないくらい眠くなってしまうのだ。もともと眠りが浅い悩みはあるけれど、1日中シャキッと起きて働けるときのほうが多いので戸惑う。経験上、自分に関係ないトピックを話しているときや、複雑で難しい話題のときに眠くなるので、単に会議に出ているのが退屈なのかともおもっていたが、そういう時はたいてい、ここはわたしの担当範囲じゃないからちょっとリラックスしようとか、今のところわからなかったから後で担当者に教えてもらおうとか、退屈よりも気を抜いて緊張がほぐれているというほうが近いので、自分の頭や体が勝手に覚醒の電源をブレーカーごとオフにしているんじゃないかと睨んでいる。原因がわかったところで、会議中にずっと気を張っているのも疲れるし、自分の意識とは関係なく、気が緩むと眠くなってしまうような感じがするので、どうしたらいいのかまだわかっていない。眠たくなると体が熱くなる気がするので冷たい飲み物を飲んだり、じっとしていると眠気が深まるので、目立たない程度に肩や足首を回したりして、眠気を紛らわしている。
体や心の悩みに対しては、悩みを和らげたり、症状の出る頻度を下げたり、ほとんど気にせず生活できるようにしてくれる手段や薬がたくさんあって、本当にありがたく頼りにしているのと同時に、それでもうまく効かず、悩みが鈍い痛みとして残ったり、それによって悩みをより鮮明に深刻なものとして感じることがある。悩みを気にかけるとき、観念して向き合わなければならないとき、まずは自分で思いのままにどうにかできるものでないことだと自覚することだ。どうか手段や薬がありがたく働いて、ずっと頭の片隅に置いていたことすらも忘れてしまうほど、悩みが霧散しますように。