磨硝子日記

すりがらすのブログ

ほんとうにすきな化粧品2021【上半期 スキンケア、ベースメイク編】

f:id:slglssss:20210704165105j:plain「マスク時代2年目」、美容誌にもそんな言葉があらわれた。
どうせくずれてしまうというのを諦めながらも、このくらいのくずれ方なら、あるいは、こんなふうにくずれるなら、この程度しかマスクにつかないのならと、納得できる組み合わせを試しつづけ、なんとか自分のなかのベストルーティンをみつけられたのが2021年の上半期だったようにおもう。

誰にみせるためでもなく化粧をする、これはわたしの美容へのかわらぬ信念なのだけれど、それはこの1年で文字どおり、化粧をすることがわたしのためであり、そのことが心のよりどころであるということを表す確固たる言葉になった。こんなにお化粧を楽しめない日々にあってもなお、お化粧品が私の心にうるおいを与えてくれる心づよいものだったのだ。

マスクにつきにくい、マスク肌荒れに、という言葉の引力に導かれて出会った新しいアイテムや、胸のつかえを流してくれるような心地よさをもとめて行きついたアイテムなど。自他ともに認めるコスメオタクであるわたしがほんとうにすきな「マイベストコスメ2021【上半期 スキンケア、ベースメイク編】」です。

選定基準

  • 毎日使っていたもの
  • なくなったら買いたさないと困るもの
  • 使っていていい気もちになり、心がみたされるもの


×こういうのは対象外にしました

  • 毎日使うけどイエーイ!というほどではないもの
  • 仕上がりはすきだけどイマイチ自分の気もちにフィットしないもの

マイベストコスメ2021【上半期 スキンケア、ベースメイク編】

落とすよりも守る洗顔

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  • WHOMEE アミノフェイスウォッシュ(使い切ったため画像なし)
  • LUNASOL スムージングジェルウォッシュ

マスクのこすれや蒸れでどうしても毛穴のザラつきが気になっていたこの1年。在宅仕事が続くととたんに肌がなめらかになるのを感じ、これはマスクでザラついていたんだと気づいてからは、スクラブやよく落ちる洗顔、ふきとり化粧水などを試してみていたけれど、逆に毛穴のまわりが乾燥しすぎるのか、ザラつきがなくなるどころか毛穴の目立ちはひどくなっていくばかり。

そこでおもいきって、毛穴のことをいったん忘れて、肌のうるおいを守ることだけを考えてスキンケアを変えた。
洗顔酵素やクレイの入ったものではなく、アミノ酸系のWHOMEEをよく泡立てて、こすらず押し洗いに。やさしい泡立ちと、しっとりするのにヌルつきのない洗い上がり。
毛穴汚れが気になったときには、週に1回程度LUNASOLの毛穴汚れを溶かして落とすジェル洗顔を。あくまでもすべての汚れを一度に落とそうとせず、あせらず気になるところだけ落とすイメージで使う。

1ヶ月ほどつづけてみると、毛穴がふっくらとし、汚れもつまらず落ちやすくなっているように感じた。
クレンジングや洗顔料のキャッチコピーでよく使われる「落としすぎず、うるおいを守って洗う」という言葉は、肌を疲れさせずすこやかに育てる近道なのだと身をもってしるできごとで、これからのアイテム選びの指針をかえてくれた経験だったとおもう。

ゆらいでもやさしいスキンケア

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  • 女工場 ビフィダバイームアンプルトナー
  • 女工場 ビフィダバイオームコンプレックスアンプル
  • アルジェラン モイストクリアローション
  • アルジェラン モイストクリアスキンミルク

マスク生活でどうにもできずくやしいことといえば、予兆なくできる吹き出物。毎日せっせとケアしているのに、とひとりごちていると、まあそんなこともあるさと慰めてくれるような、どんな時も心に寄り添うアイテムたち。

女工場は2020年から使いつづけているアイテム。
アンプルのほうは韓国コスメ特有のとろみのあるテクスチャーで、しっとりとした使い心地が安心感をよぶ。香りや清涼感などはなく目立ったときめき感はないものの、肌の常在菌を整えるような成分が配合されているからか、いわれてみれば肌が大崩れしない、もしかしてこれに助けてもらっていたのかも、とふと気づくような、いなくなって初めて気づく系の大切な存在になっている。

トナーは対照的にとてもサラッとしていてほとんどとろみはなく、コットンにひたひたに出してパックするのに向いている。こちらも香りはなく、はっきりいって地味なのかもしれないけれど、これをコットンにひたして顔に貼りつけている間、なんとも気もちがほぐれるのだ。刺激もなく香りもなくいつも変わらないというのがよいのかもしれない。この後に化粧水をつけてもいいし、美容液にすすんでもいい、たっぷり400ml入りで、デイリー使いにぴったりのアイテム。

アルジェランは、パブリックオーガニックでしられるカラーズから発売されている、マツモトキヨシ専売ブランド。コスモスオーガニック認証を取得した高品質なアイテムをドラッグストア価格で提供しているという心意気あるブランドなので、個人的に応援している(シャンプーはパブリックオーガニックを何年も愛用)。こちらは美容誌のベストコスメも受賞している化粧水と乳液で、どちらもコスモスオーガニック認証を取得している。

化粧水はゆるいとろみがあり、手でつけるのがお気に入り。手のぬくもりを感じながら肌にのせるとすっとなじむ。深呼吸したくなるような、ダマスクバラ、オレンジ、ゼラニウムなどをブレンドした精油の香り。人によってはかなり香りが強く感じられるかもしれないけれど、個人的には目の覚めるような香りで、もやもやしている時ややる気のでない時に深く吸いこむと、気もちの整理がつく。

乳液はさらりとしたミルクで、ヌルヌルせずなじみがよいのが特徴。オーガニック系の乳液だと、使用できる成分や配合量に制限があるためか、肌に伸ばすと白く残る乳液やクリームというのがあるのだけれど、こちらは肌に残らずすぐになじむのも好印象で、乳液にいまだ苦手意識があっても使いやすかった。原料のにおいがやや残っているけれど、それも風情だとおもって。量を調整しやすく手が汚れにくいので、ポンプ式の乳液はもっと広まってほしいです。

心まで軽やかに守り彩るベースメイク

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  • SHISEIDO シンクロスキンソフトブラーリングプライマー
  • ALLIE カラーチューニングUV AP
  • WHOMEE モイストBBクリーム ペールピンク

去年まで、マスクをする時にはホワイトのトーンアップUVを塗るというのが定番だったのだけれど、今年はついにBBクリームを塗るようになったというのが大転換。トーンアップUVのみだとライトな仕上がりになるものの、どうしてもくずれた時に素肌がでてきてくすみや毛穴が目立つのと、これはなんとなく仮説なのだけれど、日焼け止めだけではなくファンデーションやBBクリームを塗っておいたほうが、マスクのこすれから肌を守り、摩擦を軽減できるような気が。

というわけで本当に毎日使っていた3アイテム。
まずSHISEIDOの下地を目の下の三角ゾーンと、鼻、額、口まわりとあごに塗る。こちらは毛穴やきめをなめらかにする下地なのだけれど、よくある硬めのシリコンっぽいテクスチャーではなく、美容液のような水っぽいユニークなテクスチャーで、薄くムラなく伸ばしやすいのがよかった。少しおくと肌表面はさらっとしながらも内側はうるおっているというような状態になり、今っぽい毛穴下地だということがわかる。毛穴やきめを埋めすぎない感じもあるので、例えるならば塗るエアリズム?汗や皮脂を吸着しながら余計な蒸れは逃してくれるような下地なのだ。

それに重ねるのはALLIEのカラーチューニングUVのアプリコットカラー。以前ラロッシュポゼのローズカラーを何本かリピートしていたのだけれど、それよりも崩れにくくしっかりとしたカラー効果がほしいならこちら。
アプリコットカラーはトーンアップしながらも白っぽく浮きにくく、湯上がりのような巡りのよさを感じさせてくれる(10年以上前だっただろうか、IKKOさんがテレビで「湯上がりの肌は血色感があっていちばんきれいに見える」とおっしゃっていたのを今も心に留めている)。
パール粒2つ分くらいを両手の人差し指、中指、薬指に伸ばしてスタンプ塗り。さらに重ねたい目の下の三角ゾーン、額、口まわりに塗る。マスクでも落ちにくいフリクションプルーフ機能でヨレにくく、皮脂テカリ防止の効果もあるので、ベースメイクがドロっとくずれてくることがない。摩擦に強い処方のためかフィックスすると動かないので、手早くパーツごとに塗るのがコツ。

最後にWHOMEEのピンクのBBクリーム。こういうアイテムや、カラーのついた下地を塗るにつけて、美容の新しい常識として、もう肌と同じ色に合わせたベースメイクアイテムを乗せなくてもよく、肌の個性+アイテムの質感や色の効果で美しくみせるという結論に至ったのだなとしみじみおもう。塗るエリアは目の下の三角ゾーン、鼻、額、口まわりと顎。指でスタンプ塗りした後、軽くスポンジで押さえると全体がなじみやすい。
BBクリームというとなんとなくお手軽感をイメージするけれど、こちらはお手軽感以上に、くずれにくく、なじみやすく、色みが唯一無二。あれこれ塗りたくないマスクメイクという制限のなかでも、肌をやわらかく、気もちまで明るく持ちあげてくれる。

このあとNARSのライトリフレクティングセッティングパウダーをフェイスライン、鼻、額、眉、まぶたにかぶせて終了。
どのアイテムもマスクにつきにくく、色みも淡いのでマスクについても目立ちにくい。マスクをはずしても(自分が)がっかりしないベースメイクの完成なのだ。


(メイクアップ編に続く)